ゲストハウスに泊まる

今回香港で泊まったのは、いわゆるゲストハウスの類である。
星なしホテルなどではない。
そこはネットを使って予約と支払いをした。
場所はショッピングセンターの上にあると書いてあったのだが、どこにもショッピングセンターが見当たらず探すのに苦労した。
ただ一階にいろいろなお店があるだけだった。
しかもビルの名前は大きなぼろ布のようなものに手書きで書いてある。
その字さえ消えかかってよく見えない。
やっとの思いで入り口を探し当てた。
小さな入口をはいるとこれまた狭いエレベータホールに二基のエレベーターがあり、人の列ができていた。
入り口は小さいが高層ビルなので相当の人が出入りしている。
よくたった二基のエレベーターで対応しているものだ。
上にあがるとたくさんの同じようなゲストハウスがあり、予約したところがどこか探した。
経営者の男性が部屋へと案内してくれた。
とにかく狭い。
しかもこのたびは4人での旅行だったので4人部屋を予約したつもりだった。
二段ベッドとシングルベットがひとつ。
二段ベッドの下の段はセミダブルになっている。
構造上確かにこの部屋で四人は寝ることができる。
しかし部屋のほとんどをベッドが占めており、残るスペースは人が一人通れる程度である。
たたみ三畳ホテルでの生活
とにかく部屋がせまい。
感覚として3畳くらいの部屋だ。
スペースがちょっと足りないと思う。
しかも部屋には窓がない。
両親を連れての旅行だったので申し訳なかった。
というのも繁忙期でホテルがなかなか取れなかったのだ。
それでしかたなくこんなところに泊まることになった。
それでも料金は決して安くはない。
香港はアジアでも最も宿泊費の高いところではないだろうか。
唯一今回ステイしたホテルの長所は、割と新しく内装がきれいで、清潔だったことだ。
これは重要な点だと思う。
でもシーツの交換はしてくれなかった。
そんなことは初めてだった。
部屋に窓がないため洗濯物が乾かなかった。
廊下に物干しがあったのでそこに勝手に干していた。
「いい物は干したら盗まれるよ」とオーナーに注意された。
毎晩手洗いの洗濯を廊下にほし観光から帰ってきたら取り込む日々が続いた。
まるで住人になった気分だった。
香港のホテルが狭いことはよく知っていたので、何かに役立つと思い、S字フックや吸盤フック、ロープなどをもってきていた。
それが非常に役に立ったのだ。
それを使って脱衣所をつくれたのだ。
できればもう二度とあんな狭い所に泊まりたくはないが、いい思い出になった。
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